ソン・ガンホの娘のクセのある顔が逆に可愛らしい

あまりに「グエムル」で検索してくる人が多いんで、観てきましたよ「グエムルー漢江の怪物ー」(『グムエル』で検索してきた人間はその6倍いるけどな!)。

映画秘宝 2006年 10月号 [雑誌]

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観賞後に映画秘宝を読み返したら、やっぱりパトレイバーの廃棄物13号を思い出してしまう人は少なくないようだね(俺も連想した)。
WXIII 機動警察パトレイバー [DVD]

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(ネットでも話題のようですが、ストーリー的には映画版廃棄物13号こそ「ゴジラvsビオランテ」だったし、叩くほど似ちゃいないです実際)
ゴジラvsビオランテ [DVD]

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寧ろ怪物の動きについては「女神の赤い舌」に出てくるベロドラゴンを思い出しますた(流石にこれは参考にしてまいが)。
女神の赤い舌 5 (ビッグコミックス)

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しかし細かいことは抜きにして面白かった。ほんとに娘(コ・アソン)がいとおしく思えてきてね。
(と言いつつ細かいこと)

【外信コラム】ソウルからヨボセヨ 反日映画の敗退
 
 韓国でこの夏、話題の大作として注目の反日映画「韓半島」と怪獣映画「怪物」の“戦い”は「怪物」の勝利に終わった。先に封切られた「韓半島」は出足は好調だったが、「怪物」が封切られるやたちまち客を奪われ話題からはずれてしまった。「怪物」は二週間で観客動員750万を突破し史上最高の人気映画になりそうという……「韓半島」は……民族主義の大統領と国際協調派の首相の対立などひどく理屈っぽいB級政治映画で……映画王国・韓国の観客も、反日に快感はあってもあの程度の出来映えではついてこないようだ?
 これに比べると「怪物」は面白い。ソウルを流れる漢江の環境汚染で生まれた怪獣と、その怪獣に少女を連れ去られた一家との戦いというお話だが、この怪獣が実によくできていて特撮も素晴らしい。汚染源が米軍基地という“反米気分”などまったく気にならないほど娯楽大作として楽しめる。それに韓国では何といっても“家族愛”は受ける。(黒田勝弘

汚染源に留まらず反米気分は横溢しまくりですけどね、この映画……資料探してから後で書き足しますが(どうせ孫引きだがな)韓国じゃあ実際のところ反米感情は生きてても反日じゃあ商売にならないと指摘している本もあったんですが何だったかな。

追記

これだ週刊文春8月10日号「今週の三冊」。まだ現物は読んでないが書評で。

「脱日」する韓国―隣国が日本を捨てる日

「脱日」する韓国―隣国が日本を捨てる日

……激変の決定的な要因は、冷戦体制の終結であった。「体制の論理」から解放された韓国では、日米の存在が希薄になった。時を同じくして、日本の植民地時代を経験し、日本語を話す世代が社会の第一線から退いたことなどが重なり、日本の存在感が失われていった。
 とはいえ、盧大統領の日本批判は過激である。その「反日」も、嫌いなアメリカに追随しているから嫌いという、「反日」は「反米」のおまけという見方まで紹介している。
 もはや「反日」が政権の支持率回復の特効薬にならないのに、日本では盧大統領の日本批判は「国内向けの人気取り」という見方をされることに、盧大統領が激怒したという話は、日韓のすれ違いを象徴している。
 かつての激しい「反日」は、日本に対する強い関心の裏返しでもあり、「日米韓協調体制」が最重要であった冷戦時代は、限界を超える前にブレーキが効いた。しかし「脱日」が進む冷戦終結後の韓国では、現政権の「行きすぎた『反日』にブレーキをかけられる人はいない」と著者は言う……

 
とりあえずペ・ドゥナ嬢の見せ場の溜めっぷりに悶え死んで下さいってこった。