意外と手作業も多い

で、友人の結婚式行ってきたわけですが、二次会のBGMにPRIDEとか使う新郎だったもんで、会場のごく一部で「大晦日の『やれんのか』がいつも『やらないか』に聞こえる」とかどうしようもない話題で盛り上がっていたのであった。
 
そのついでに観てきた「いのちの食べ方」。大量の肉塊を観て旨そうと思わないほど飽食に生きてはいないし、滑らかに屠られ、解体される動物たちを観て「ファックシステム!」とアレック・エンパイアばりに叫ぶほどの怒りなど今はもうないからねえ。

美味しんぼ (1) (ビッグコミックス)

美味しんぼ (1) (ビッグコミックス)

栗田「あんなの食べ物じゃない。エサだわ。あんな鶏肉を私たちが食べさせられているとしたら、私たちはあの暗がりで飼い殺しになっている鳥と同じだわ」

とまあ自らの短絡思考のみが実感されるばかりの92分でありましたが、台詞無し、ナレーション無しのドキュメンタリーであったれば、最早観た人の思いに全てが集約されるが如き作品。とりあえず時折挿入される人間の食事シーンも作業者たちのもののみで、「工場直送の食物を食い散らかす現代人」なんて手垢まみれの対比をしないあたりは良心的なんじゃねえの?ちなみにパンフには「ドイツでの食肉加工は差別と無縁」とか何とか書かれてたけど、作業従事者には移民らしき人の姿も非常に目立つのであった。まあこりゃ微妙に別問題か。