サンサンサン

カフカ 変身 読書感想文」で検索してきたあなた、宿題は自分でやりなさい。

映画『太陽』オフィシャルブック

映画『太陽』オフィシャルブック

夏休みは上京したので、銀座でアレクサンドル・ソクーロフ監督 の「太陽」を観てきました。
時代が昭和から平成に移ったのは私が小学校に通っていた頃。そのせいなのか、ただ単に組合と校長がうまくいってない学校だったのか、何か集会があるたびに「天皇陛下マッカーサーに向かって『私がどうなっても構わないが、国民には何の責任もない』と仰った」なんてえ訓示を叩き込まれてきたおかげで(昨日の日記で不敬極まりない引用をしたものの)基本的に尊皇主義者な私DEATH。ほんとだよ。
ヤミの乱破(2) (KCデラックス イブニング)

ヤミの乱破(2) (KCデラックス イブニング)

私としてはイッセー尾形氏の物真似演技も敬意として受け取っていますが(すごいよ)、映画全体では中途半端なカリカチュアという印象。厳密なるリアリティなんて求めとらんので幻想的な空気は結構好きなんだがなあ。元凶の一つは佐野史郎氏じゃないかという気がしてるんですが……

大学で取ってた演劇論だか西洋演劇史だかの担当講師が某大物俳優のことを大嫌いでして、その理由がベケットの研究家として監修に参加した「ゴドーを待ちながら」の舞台で、某俳優が不条理劇である同作品に意味を求め続けて意見がぶつかりまくったというものだったんですな(別に悪いことじゃないとも思うが)。

ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)

ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)

その伝でいくと佐野氏だけ妙に現代劇だったという。