読んだところでロッテのスタンピードは止まらない

 “汚し”を入れるという言葉がありますな。映画の撮影などで、あまりにきれい過ぎで現実感がない場面で敢えて汚す。模型制作でもよくやるアレ。動物を使ったCMか何かの撮影の際、その動物が余りに美し過ぎたためについ「ちょっと“汚し”入れましょうか」なんて言って笑いが起こったという話もあるそうで(参考『どうぶつと動物園』。面白かったな、この雑誌)。

シン・シティ:ハード・グッドバイ (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

シン・シティ:ハード・グッドバイ (JIVE AMERICAN COMICSシリーズ)

で、男道ですよ。映画版「シン・シティ」だけを観ても、そのコミック完全再現ぶりは予想がつこうというもの。あまりに「絵になりすぎる」場面の数々は笑いすら呼び起こすものでした。「汚し」が芸術という世界。
台詞のハードボイルドっぷりも素晴らしい。

昼間の熱気が治まると
町の音も変わる。
スーツにブリーフケースの連中は、
自分たちの要塞に現住に鍵を書け、
小切手帳の収支計算に没頭する。
そうすりゃ窓の外の悲鳴を無視できる。
連中は、誰がこの街の本当の主なのかかんがえたくねぇのさ

死にもすれば(BLAM!)
殺しもする(BLAM!)
地獄にだって落ちてやる(BLAM!)
アーメン

 なんか翻訳がうまくねえが、それでも格好いい。訳ってのも大変だ。戸田奈津子さんのご苦労をお察しします(嘘)。
 なっちじゃなかった筈だけど、ラップの字幕というのも中々苦しそうではありました。

8Mile [DVD]

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 つうかラップってCDについてる対訳すらおかしなことになりがちですが。
Chronic

Chronic

I'm not that same ol' plain Jane Roll on you like a boulder, ya nothin more than a grain or a pebble, take it from the real Rap Rebel not Bushwick Bill but I can take it to 'That Other Level.Ya think ya got fooled then pull it I got the triggs,so I figure you'll bite the bullet then bite the dust and what the fuck.Do what I must and what I must is but the bubble or do some trouble for you so skip to my lu the lady of rage is comin through some cool shit

アタイはそんじょそこらの女とは違う
ボーリングの玉みたいに すりへるまでころがしてやる
本物のラップの反逆児
田舎者じゃない
次元を超えてる
やられたと気がついた時には
もう引き金は引かれてる
アタイにはわかってる
あんたは辛抱
それから死亡
クソったれ
やることをやるだけ
ぶっこわすだけ
問題起こすだけ
だから歌に合わせてスキップしな
怒りのレディーのクールなシットでんがな

でんがな