見てもいない(けど見るつもりはある)ある映画のこと

アクト・オブ・キリング」を観に行こう観に行こうと思いながら行けていない。一応、高速使って1時間、たまに仕事に行くところで上映されているのだが、なかなか都合がつかないのである。しかももうすぐ上映終了。

そんな状況で書くのもなんなのだが、というかもはやブログはtwitterの文字制限からはみ出る話を書くためのものになっているわけだが(twitterの連投も好かんのよな)

ネット界隈でこの映画を大きく盛り上げることになった町山智浩氏のこの話題。

http://numbers2007.blog123.fc2.com/blog-entry-3683.html
アクト・オブ・キリング』というドキュメンタリー映画の、試写会と記者会見がありまして……100万人といわれるスカルノ大統領側の人たちが粛清されたんですけども。それでデヴィ夫人は、実際に現場にいて。奥さんでしたから。監禁されてるんですね。……いつ殺されるか分からなかった、という話を記者会見でしてくれましてね……日本政府とアメリカ政府は、スカルノ大統領がアメリカに逆らっていたんで、邪魔に思っていたから、スハルト将軍側を支援してたんですね。……100万人の虐殺に関しても、アメリカ政府、日本政府は黙認してるんですね……「この映画の出来事を、日本の人々はほとんど知らない。インドネシアの人たちが、100万人も亡くなってる。それに日本政府が加担してたって現実を知って欲しい」と……それで、デヴィ夫人が訴えた翌日の記事、ニュースを見たら「デヴィ夫人川島なお美と電話」って記事になってるんですよ……日本政府も加担した凄惨な映画って、どこにも書いてないんですよ……日本のスポーツ新聞各紙、普通の新聞各紙、ワイドショー全部……お前ら、本当に全員並んで、デヴィ夫人にビンタしてもらうべきですね。

一般紙で試写会そのものの記事なんて地域面以外でほとんど見たことないなのだが、それを抜きにしても……

http://www.webdice.jp/dice/detail/4161/
太平洋にある国々でアメリカの基地を拒絶したのはスカルノ大統領だけです。それらのことがありまして、ペンタゴンアメリカの国防総省)からスカルノ大統領は憎まれておりました。
(中略)
ニョトという幹部がいたんですが、この方が全身を針金で縛られてその針金を引っ張られて亡くなったというニュースを見ていて、まさかそんなことがと思っていたんですが、この映画をみると、そういったことが(確かに)あったんだと……。

本人そんなに知らなかったんだねと。ぶっちゃけバラエティ番組、ネット右翼、それぞれの最も下劣な部分を体現したような活動「ばかり」を繰り返してきた人が後出しで乗っかってきたところで、そりゃ何言うてんねんとしか反応しようがないのも事実なのである。