王蟲

「劇場版・虫皇帝」を観てきました。
 

 
作家・新堂冬樹監督による昆虫軍団と毒蟲軍団のガチンコバトル!飛び散る体液!突き刺さる毒針!潰される頭部!引きちぎられる体!と派手なことを書いてみたが、企画も映像も安売王のオリジナルビデオレベル。解説や構成のグダグダ感をひっくるめて、キンキンに冷やした焼酎でもかっくらいながら観たらもっと楽しめたであろう感じの作品DEATH。まあその場は素面でも、「クワガタ強い!」とか「カマキリ弱い!」とか「いくらジョバー役でもオサムシはねえだろ」とか「金魚と思われてたタガメのアップセットは燃える」とか、その後の酒が進むのであった。
 
しかし「ムシキング」を超えるとかそんな意味でつけられたであろう「虫皇帝」なる名称だが、虫のガチの殺し合いを観てゲヒゲヒ笑うというコンセプトを鑑みるにローマ帝国時代のコロセウムが連想されてしょうがない……というほどには倫理観もない俺であった。というわけで同じく品性下劣な人にはお勧めDEATH。