「セブン」に近くもある

ダークナイト」観てきましたお。横溢する不穏な空気!悪意と狂気の邂逅!深町先生はポニョなんぞ後回しにしてこれを観るべき!……俺はこれからポニョの2回目を観ますが……

ヒース・レジャー演じるジョーカーの格好良さに皆さん痺れまくっていただきたい。その狂気、純粋なる悪意。勿論不満がないわけでもない。悪ふざけがちと足りないのではないかとも思うわけだ。いや、あるにはある。マフィア連合の前で披露する鉛筆消しマジック。しかし悪意とは、必然性もなく他人を不幸にする意思と考えれば、そこにギャグセンスがあればこそ引き立つのではないか。「ジョーカーかくあるべし」という先入観を抜きにしても、もう一つ、いや二つ、ジャック・ニコルソン版ジョーカーの死体漫才みたいなシークエンスがあれば俺は射精していたぜ。つまりは映画の作り自体が、ジョーカーの決め台詞である「why so serious?(何マジになってんの?)」と相反しているという皮肉。とはいえ今夏の必須項目であることは間違いないのである。