ミスト(ネタバレではないと思うがどうか)

飲み屋で映画の専門学校に通っているというティーネイジャーに遭遇、実習でゾンビメイクしてみましたって喜んでる割にトム・サヴィーニ御大の名も知らなくてダウンした勢いで「ミスト」観てきました(長い)。超ブラック!ブラック&ブラック!

スティーブン・キングの原作と異なるラストで賛否両論というのが専らですが、異なるラストだから賛否両論というのと、ブラックだから賛否両論という両方があると思うのだぽん。原作と異なる時点でネガティブ→ポジティブだろうとポジティブ→ネガティブだろうと賛否両論となるわけだが、ブラックな落ちというのはオリジナルだろうと賛否両論となるわけでね。

映画秘宝 2008年 05月号 [雑誌]

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でまあ映画秘宝5月号。町山智浩氏がフランク・ダラボン監督へのインタビューに対し、なかなか得心がいく解釈を披露していたんですが、監督は「それも正解だよ。どんな解釈も可能なんだ」と応ずるのみ。ダラちゃんは超純ブラックを思いついただけで、結果的にいかようにも解釈が可能になってしまっただけではないか……てな点に於いて、このラストにはギリシャ劇にも近しい強靱さを感じるのDEATH。