2006-07-26 ジャケ4コマ 「日本名作劇場・潮騒」 音楽 このとき急に嵐が、窓の外で立ちはだかつた。 「初江!」 「その火を飛び越して来い。その火を飛び越して来たら」 少女は息せいてはゐるが、清らかな弾んだ声で言つた。 彼の炎に映えた体は、火のなかへまっしぐらに飛び込んだ。 次の刹那にその体は少女のすぐ前にあつた。 「え〜、この後どうなったかってえと、明かりが消えたので分からない!」