ち、にく、ほねになるもの

雑務に追われる日々でしたが夏休みボケのリハビリにもなって、まあ良かったか。しかし7月30日の修斗後楽園ホール大会は行きたかったな、フジロックと被っていたけど(ボケは続いています)。珍しく欠場選手もいなかったんだっけ?
興行の主催者をさんざん悩ませ、観客をがっかりさせてきた選手の欠場問題については、ゴン格7月号でも取り上げられてましたね。その中で修斗坂本一弘プロデューサーが「粉(サプリメント)ばかりに頼らず、肉、魚、野菜をしっかり食べろ」とお母さんみたいなことを言ってたもんですが、確かにプロシューターの先輩で練習後にプロテインと充実野菜飲んで「帰ったら御茶漬け食って寝よ」とか言ってる人いたもんなあ。

氏の作品によく出てくる安ワインの中に「NIGHTRAIN」はあったのか?

で、ご多分に漏れず殺伐とした食生活を送っていた私ですが、少しは旨いものを食いたいと思いながら生きてはおりました。
ただご存知の通り、美食探求と言っても色々なやり方があり、金に糸目をつけず食べ歩いたり、ラーメンやカレーなどメニューを限定して食べ比べたりと各人が美学を持っているもの。ちなみに私は自炊派で牛スジを大量に煮込んだり、旬の魚を色々料理したり。それも漫画や小説に出てくるうまそうな食べ物を作ってみるのは楽しいですよ。

剣客商売 包丁ごよみ (新潮文庫)

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シネマ厨房(キッチン)の鍵貸します―映画に出てくる料理を作る本

シネマ厨房(キッチン)の鍵貸します―映画に出てくる料理を作る本

ムチャ料理で有名な「ミスター味っ子」(ビッグ錠先生のは問題外)の納豆ステーキもやってみました。失敗しましたが。
ミスター味っ子(1) (講談社漫画文庫)

ミスター味っ子(1) (講談社漫画文庫)

そんな中で、読むだけでも食の悦びを感じさせられたのに、実際に作るのはあまりに困難だったのが、開高健先生がそのルポや小説で描いてきた美食たちでした。今となってはBSEが怖くなるものばっかりですが……
ピアニストのように繊細な指をキュッと曲げたネズミホルモンに降参したところで出てくるさわやかなセキフェ(豚の子袋を羊水や胎児ごと細かく刻み生のまま食べるスープ)
日本三文オペラ (新潮文庫)

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パチパチと音を立て、とろりとした髄を湛えた骨
ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説 (文春文庫)

ロマネ・コンティ・一九三五年 六つの短篇小説 (文春文庫)

カリカリとした鳩の頭骨から啜る脳味噌
輝ける闇 (新潮文庫)

輝ける闇 (新潮文庫)

ああ旨そう。それにしてもネズミ、胎児、骨、鳩の脳味噌と並ぶと、黒魔術みたいですね。