アウト・トゥー・ゲット・ミーというカタカナ読みはダサいと思います

　ヨアキム・ハンセンブレイクに乗じてハードロック/ヘヴィメタル再評価の機運の高まりをひしひしと感じる、そんな楽しい妄想にふけるこの頃です。
　しかし広義にはBON JOVI、Guns N’ RosesからSODOM、MORBID ANGELまで幅広い音楽性を内包するHR/HMも、世間では未だに初期モトリー・クルー（ハノイ・ロックスは今もこんな感じだけど）のに代表される花火のようなヘアースタイルと派手なメイク、ギャーギャー五月蝿い音楽、「ヘビメタ」として認知されているのが現状。

帯をギュッとね!―New wave judo comic (10) (少年サンデーコミックス)

　（『世間』と言いながら漫画ですが）「帯をギュっとね！」で巧たちが原宿に繰り出した話でも、地元のヘビメタとトラブルになり、初期Xみたいな連中が「ヘビヘビメタメタ」とわきだしてくるという場面がありました。さまざまな文化に理解のある河合先生も、メタルに関してはそれほどでもなかったようですね。

あなたとスキャンダル (1) (りぼんマスコットコミックス (710))

　また（10年以上前に妹のりぼんで読んだだけの漫画取り上げるのもなんだが）この作品でも、バンドをやっている主人公が練習スタジオに入る際、初期のPATAみたいなカラーモヒカン、薔薇のタトゥー、アイシャドウの人間に「おつかれさまでーす」と挨拶されて「ヘビメタの人って意外と礼儀正しいのよね」と汗をかくという場面がありました（あれ、ヘビメタじゃなくてパンクスだったかな）。
　ちなみに自分の経験から言うと、メタルだろうがパンクだろうが礼儀正しいことは全くなく、スタジオの入れ替えの際の挨拶はバンドとして最低ラインなだけなんですけどね。
　で、私の記憶する限りで最悪だった漫画。

サイコメトラーEIJI (13) (講談社コミックス―Shonen magazine comics (2604巻))

　「デスメタル」バンドとして登場する「モルグ」。「死体にゲロを吐きかけろ」と歌いながらライブのたびに観客をタコ殴り、最早音楽の体を成していないにもかかわらず、狂乱を求めて訪れるオーディエンス……なんか「デスメタル」って響きだけで作っているような……このような狭隘な人間が不良描いて政治漫画描いて欄外で外国人参政権とか取り上げて非常に偏向した政治を語っているのが片腹痛え（っていうか、こっちの方が問題多い）。
　とりあえず「クニミツの政」を……

　　　　　　　　--―――--　、 
　　　　　 ／::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ 
　　 　 ／:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::＼ 
　　　 |::::厂￣'''ー――一''￣￣|:::::| 
　　　 |:::|　　　　　　　　　　　　　|::::| 
　　　 |:/　_＿＿＿　/＿＿＿___ヽ:| 
　 /^''Yﾆ　-=ﾆ・ﾆ>卅彡ﾅナﾅ　 ﾆY''ﾍ 
　 | 久|ﾆ　　　ー'´|　 　`ー　 　　ﾆ|/ﾍ|　 v V v V v V v V v V v 
　　!.イ|ﾆ　　 　　 l|　　　　　　 　 ﾆ|ヽ |　 >　二〃　フ　　| 　 　 　 < 
　　 ヽ_|彡/　　　l|､＿l 〕 　　　ヽミ|_ノ　　>　 ﾉ　　 へ　　|ヽ　　 　 < 
　　　　 |`<//　 v======v　ヽヾ>|　　 ＜　　＿　　　　　　　　/　　< 
　　　　 |:::::`<// ヽ＿＿_/　ヾ>'::::|　　　　> |＿|　ー――　／|　　 < 
　　　　 | :l:::::::`< `――‐'′>'::::|:: |　　　　>　　　　　　　　　　　　　< 
　 　 　 |　l ::::::::::＼＿＿／::::::: l 　|　　　　 ﾊ 八 ﾊ 八 ﾊ 八 ﾊ 八 ﾊ 

　「無頼男」は殿堂入り認定DEATH。