S.O.A.Dヴァージョンの「ゼルダの伝説」は必聴

Mezmerize
 かける暇もなかったのですが、やっと聴けまいた。かつてヤングギター誌で(確かANGRAのライブレポート中に)「現代のレコーディング技術を駆使すれば、100メートル20秒の選手に10秒切らせることも可能」というぶっちゃけがあったもんですが、彼らは謙虚なのか13秒程度に抑えてるようで……ってあら捜しばっかしてもしょうがない。アルバムを発表するごとに著しい成長をみせる彼らではありますが、ここに於いて、また新たな境地に達したといっても過言ではないでありましょう。「Voが歌うようになった」というBURRNみたいな指摘してもいいんだが、それは前作「毒性」で既に顕かになっていることなので当たらない。しかし彼らの真骨頂であるエキセントリックな起伏が、曲全体を覆う情感豊かなメロディと止揚されるに至っては、システム・オブ・ア・ダウンがまた一つドアを開いたと語るに相応。まあ「おナウなへヴィロック+エスニックなメロ」だったのか「正調スラッシュメタル+エス(以下略)」に替わっただけかもしれないんdeathけどね。