ST!ST!
先日スイサイダル・テンデンシーズに触れたので一筆。「We Are Family」入場曲にしてたのは今泉堅太郎選手でしたっけ。私も好きな一曲。
聴き始めたのは中学生の頃、かなりアレがアレな友達が「We Call This Mutha Revenge」のoiコーラス部分を替え歌にして「愛してる〜愛!愛!愛!」と歌っていたのがきっかけです。その友人は今、立派な大人になっていません。
サイコ・マイコことマイク・ミューア(マイケル・ジャクソンみてえなあだ名だな)の、パウンサーみたいなガタイの割に異様に力のないVoがまた独特で、聞きなおしてみても楽しいなあ。スラッシュと言いながら、まだミクスチャーという言葉が一般化していないころからメタルやら何やらを混ぜこぜてきた彼らの存在と独自性は、結構でかいと思う。つうか「ジャンルにとらわれない」という自由な発想から生まれたはずの『クロスオーヴァー』が、「へヴィなリフにラップと怒号」という様式的な『ミクスチャー』に収斂していく様は、「何でもありの危険な格闘技」だった「ヴァーリ・トゥード」が、「打・投・極」で闘う「総合格闘技」に昇華されていく過程に似ているような似ていないような、まあ似てないんだろうが。とりあえず「The Art Of rebellion」があんまり評価高くないのは不思議だなと。
スラッシャーのカリスマとしてのスタート、ミクスチャーがムーヴメント化してた時期での大御所ぶり、パンク復権が叫ばれだした頃の回帰……世渡りは結構うまい。
- アーティスト: Suicidal Tendencies
- 出版社/メーカー: Suicidal Records
- 発売日: 2006/07/18
- メディア: CD
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