おかしな邦題だなおい

「分かった…… おれはやるッ 大統領のためなら!」
 
オレにできることは体がブッ壊れるまでファイトし燃え尽きること
オレを覚えていてくれてありがとう!
オレを知っていてくれてありがとう!
だからいまもオレは生きていける!

というわけで元ネタの説明すらせず「インビクタス/負けざる者たち」を観てきたのす。
 

 
アパルトヘイト完全撤廃から間もない南アフリカで、ラグビーW杯に人種融和の可能性を見出した不屈の男ネルソン・マンデラ。そして彼に感化され、体当たりでチームを牽引する主将フランソワ・ピナール。この素材をクリント・イーストウッドが料理すればそりゃあ手堅い感動作になるわさ。モーガン・フリーマン演じるマンデラが、いつぞやのベストセラー「人たらしのなんたらかんたら」もかくや(読んだことないけど)という人心掌握を披露する冒頭から安心して観られる一品です。
しかし俺には聞こえたよ。「あーあー、キャプテンえらくかぶれちゃってんよ……」とぼやくチームメイトたちの声が!そんなこんなでピナールの思いが仲間にすら共有されたとは思えぬまま、結果オーライで国が一つとなり、映画は大団円を迎えるのであった!なんという残酷な映画!