加茂ちゃんタモさんを叱る

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

とめはねっ! 鈴里高校書道部 1 (1) (ヤングサンデーコミックス)

と書くと「とめはねっ!」みたいだが、コピーをなくしたままだった11月14日の朝日新聞新潟版が見つかったので記録に残しておこうという、それだけのこと。
で、この日の紙面には田母神俊雄・前航空幕僚長問題についての小池清彦・加茂市長インタビューが載っていたのです。相変わらず火事が鎮まった頃にバケツを探し始める私。意外に冷静だったゲル長官石破茂農水相のブログが印象深かったねえ。
この市長は傍から見てる分には面白いというか変わったキャラクターでして、
・東大卒の防衛庁キャリア出身ながら反戦・平和主義者としてお馴染み
・市町村を衰退させるとか言って合併拒否
・市民との対話事業が出来なくなることを理由に情報公開条例制定を拒否し続け、制定したのは全国で一番最後
加茂市のサイトは「抗議しました」「要望書を送りました」だらけ
安倍晋三政権下での参院選では自民候補者の集会に出ながら「安倍首相の下で悪しき軍国主義への道が〜」とか演説
などといろいろ逸話を抱える御仁。「独善的」とかそんな単語も浮かぶが、2ちゃんねるでの批判よりは余程おとなしかろ。この騒ぎが起きた時点で俺も市長の反応気になってたのよ。
で、内容。

私は防衛庁在職時代、内部部局(いわゆる内局)にいた。制服組とはずっと仲がよかったが、今回の「事件」は別だ。
(略)
少し前まで、大東亜戦争の苦い経験から、戦後は「軍人は政治に関与せず」ということが国の鉄則だった。
(略)
田母神氏は今や堂々と侵略を正当化し、「自分の国をいい国といって何が悪い」と開き直る。軍部が暴走し、実質的に統治権を握った戦前の日本の行為を正しいと言っている。彼が言う「いい国」とは「軍国主義時代の日本」のことだ。
(略)
言論の自由も曲解している。一般の公務員と同様に、自衛官は政治的行為を制限され、日本国憲法の順守義務を厳しく課せられている。彼も入隊時、大きな声で宣誓したはずだ。
(略)
民主主義社会においては、軍人がこの世で最高の職業で、「我々に誇りを持たせろ。誇りがなければ戦えない」という考えの人は軍人になってはいけない。
米軍はそんな跳ね上がった考えを持たなくても精強な軍隊を作っている。「よき軍人はよき市民でなければならない」との考えで強い軍隊をつくっているではないか。
(略)
今年7月、防衛相改革会議が出した報告書は危険きわまりない。作戦運用について、防衛相の命を受け統合幕僚長の下で実施するとある。大臣だけで制服自衛官を抑えきれるのか。戦前は、国会で議員が軍人に「黙れ」と怒鳴りつけられた
(略)
私の経験上、政治家を尊敬している制服自衛官幹部はあまりいない。他方、今の政治家は国会と大臣だけでシビリアンコントロールをしようとしている。戦前、軍部をコントロールできなかったからこそ、戦後の自衛隊には内部部局ができた。報告書はその権限を奪おうとしている。
(略)
田母神氏の主張に賛同する声がないとは言えないかもしれない。それは戦争の悲劇を知らない人が大多数となったからだろう。いつか来た道をたどって悔やんでも、後の祭りだ。断言する。3年あれば、本当にかつての軍国主義日本に戻ってしまう。

……こう書き出してみるとあまり見るべきところはなかったな……