血と汗と桜の花

メモ8さんとこ読めば早いんだけどさ(結論はズレるかもしれないけど)。
http://ameblo.jp/smackgirl/
ネットやTVと少々離れていたのですが、大晦日に日記書いた後も「Dynamite!!」はどうしようもなかったですね。「お前ら汚ねえよ!」という意味ではなく、「総合格闘技狂想曲オワタ?(^o^)/」的な意味で。地上波放映が続いた勝ち組のはずの「Dynamite!!」が過去試合ばかり流して抗議殺到、くわえてこのゴタゴタ(あと曙さん)。

秋山がTKO勝利も、桜庭は「滑る」と猛抗議

注目のカードとなったメーンの秋山vs桜庭。このカードは10.9「HERO'S 2006ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント」の準決勝で実現するはずだったが、桜庭のけがにより消滅。幻となっていた一戦が、大みそかの大舞台でようやく実現した。
 寝技中心に展開していくかと思われた戦いは、意外にも打撃戦に。序盤で積極的に打撃を繰り出したのは桜庭だったが、秋山は冷静にガードしてクリーンヒットを許さない。そして、桜庭のタックルを切っていくと、多彩なキック、パンチでジワリジワリと桜庭を攻め込んでいく。さらに秋山は意表をつくバックブローも披露。これが勝敗を分け、倒れこんだ桜庭の顔面、ボディにパンチを休むことなく打ち込んでいく。桜庭は足を取りにいき反撃を仕掛けるものの捕らえきれず、結局、桜庭の動きが止まったところでストップがかかり、秋山が勝利を収めた。
 それでも納得がいかないのが桜庭。しきりに秋山を指差し「滑る、滑る」と猛アピール。試合後も、ノーコメントで会場を後にした。
 約3カ月の時を経て実現した夢のカードだったが、両者納得のいく形での勝敗がつかない結果を迎えることとなってしまった。桜庭の猛抗議に関して、谷川貞治K-1イベントプロデューサーは「改めてジャッジ陣の話を聞きたい」と試合後に語った。

私、世間の動きの情報源はほとんどはてなの「注目の記事」なので、正確にはこちらを読んだのが先ですが。
http://d.hatena.ne.jp/tragedy/20070101
結論には全く同意。ただid:tragedyさんは「ストップの遅さ」に秋山成勲選手を勝たせようとしてた思惑を見ていますが私はそこに疑義を呈しておきたいです。先に言っておくと秋山選手が本当にヌルヌルしてたかの判断はひとまず措いてます。心証はアレだが。

昨年の大晦日に梅木氏が裁いた山本“KID”徳郁vs須藤元気の試合と比べ、ストップのタイミングが明らかに違う。KIDのパンチが一発入っただけで試合を止めた前回に比べ、今回は桜庭の顔が血だるまのようになっても最後まで梅木氏は試合を止めなかった。これは個人のレフェリング技術の問題というより、裏で何かが動いているのだろう。少なくとも、K-1の運営団体であるFEGが組織ぐるみで秋山を勝たせようとしていたのは明白だ。

これまで桜庭和志選手或いは団体からプッシュを受けている選手に対するレフェリングといえば、根底に
攻められているときは止められない(=なかなか負けにしない)
攻勢に回ったらすぐ止める(=攻めれば勝ちになる)
という暗黙の了解があったことは多くの人が認識のことと思われます。ヒーローの勝利(大逆転)を期待する興行側の思惑を読み取った観客が「勝つまで続けさせてもらえて汚ねえよな」「不公平とは思わねえのかよ」(批判派)とか「止めろよ、このままじゃ死ぬだろ」(擁護派)とか野次るわけで。
鑑みるに、秋山選手がプッシュされてることは言うまでもないですが桜庭選手だってそれなりにされてます。移籍後の桜庭プッシュが秋山オーバーへの布石だったら谷川さんに白旗なんですが、梅木良則レフェリーはケスタティス・スミルノヴァス戦と同様「まさかの大逆転」があるかないかを見極めてたと考える方が個人的には合点がいくわけです。繰り返しますが秋山選手がヌルヌルしてたかは分かりません。ワセリンか何か塗ってたかもしれない。ただ団体との共謀がこういう形であったかというと私は疑問符をつけざるをえないだけで。
あと局面が落ち着いているときは兎も角として、攻められてる人間が「タンマ!」って言っても試合が止まらないのは当然のこと。レフェリーを責められません。
それでもid:tragedyさんの「特定の選手を恣意的に勝たせようとする総合格闘技団体の姿勢、今回のような問題が起こっても「レフェリング陣と協議する」の一言で何も責任をとろうとしない代表の姿勢(中略)何も変わらぬまま、格闘技のイベントは続いていく」といった絶望には大いに共感。いつの間にか当たり前と感じていましたが、そうだよ俺はそういう贔屓に怒るガチバカ修斗信者だったんだよ(ツッコミ禁止)(サステインとか持ち出すの禁止)。麻痺の過程には桜庭和志という神輿があったことも確かなのだけど。
格闘技興行に対する世間の不信が一気に爆発した06年は、泥を重ね塗りするような騒ぎで幕を閉じました(曙さんもいるしね)。「見る側」を休んで「やる側」に戻った俺は勝ち組……なんてことはなく、既に飽和状態の町道場の淘汰も進んでいくかもしれません。結局ここ数年の格闘技人気が残したものは何だったんだろう。街の喧嘩にタックルが導入されたことか?素人のタックルは良いお客さんなんで、止めた方が賢明だよお兄さん。