Labor Day (It's A Holiday)の続き

 クレアチンと間違えてグルタミンを買ってしまったりと実りがあるんだかないんだかな休日を終えたそんなある日(2日間ぐらい『やけに甘味があるな』と思ったまま気づかず)。
 噂の一冊も買いました。

 ああ、在りし日の「紙のプロレス」はこんな感じだったよなと。
 とりあえず吉田豪氏と菊地成孔氏の対談一つとっても内容濃過ぎで、草野仁氏の話とか○○○○(原文ママ)の梶原一騎ぶりとかチョイのエピソードを散りばめるあたり、吉田氏の本領発揮と言えましょう。
 しかし吉田氏は昨年、ゴン格9月号の「新・書評の星座」で菊地氏の「サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍」について

サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍 ~僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった~

サイコロジカル・ボディ・ブルース解凍 ~僕は生まれてから5年間だけ格闘技を見なかった~

……音楽評論でも評価は高い彼も、こと格闘技評論に関しては「惜しい」の一言であった……「僕は会場観戦した興行に関しては、プレスキットと自分が書いた取材メモ以外一切の資料に当たらない」……という彼の姿勢が執筆の上でプラスになったとは、どうしても思えないのであった……格闘技の場合はいくら勝手な妄想を膨らませたところで、“やる側”の人や当事者に技術的な視点で見て「間違っている」と言われたら話はそれまで。何の意味もないのである。ゆえにあえて技術面について語らないようにするなり、資料や周辺取材によって得たサイドストーリーをテーマにするなりして、語り口には気を付けなければいけないのだ。ところが彼は……

とか指摘していた過去があるはず。対談ではそんな素振りも見えないかみ合い方をみせていましたが、そこら辺を解消したうえでの対談なのか、それともお互い「大人の対応」をみせたのか。(批判・中傷をしたわけではなく真正面からの書評なんだから別にしこる必要もないとはいえ)そんなことが気になって仕方がない次第なのであった(と吉田豪風に)。