最近では餃子殺人が傑作でしたねえ

今日は待望のドラマ版「喰いタン」放映開始DEATH!多分観ないけど。どうせ「イメージと違う〜」とか「いじり過ぎだコラ」とか愚痴しか出ないでしょうし。仕事だし。

喰いタン(4) (イブニングKC)

喰いタン(4) (イブニングKC)

とはいえ盛り上げに向け、イブニングで「ミスター味っ子II」を休んでまで「喰いタン」を掲載してくれているのは嬉しいことです。明らかに喰いタンの方が面白いのに味っ子2が毎号連載だったんだもんなあ。
ミスター味っ子2(4) (イブニングKC)

ミスター味っ子2(4) (イブニングKC)

では何故味っ子2が面白くないのか?
 
嘗て少年マガジンで連載されていた「ミスター味っ子」では、「納豆モンブラン」とか「そうめんゼリー」とかありえない料理が炸裂していたもの。それに比べると味っ子2の場合、一発目の「浮かべてある餃子の皮を破るたびに違う味のスープが楽しめるラーメン」はともかくとして最近は

・スモークチップで脂に香り付けをしたコンフィ
・本マグロの中にメジマグロを入れて焼き、旨みエキスを移したソテー
・イベリコ豚をコニャックが入っていたオーク樽を燃やした灰に埋めた蒸し焼き
・マグロの腰を大トロの脂で煮た脂煮

とまあ、おそらく旨いのは確かであろうものの、なんというか思考パターンが類型化され過ぎというか、○○の旨み(香り)を××にというのが多いな。
料理漫画の魅力の一つに「想像つかないけど美味そうな感じを楽しむ」があると考えるわけですが、「味がほぼ想像できる料理」ばかりの料理漫画というのは、進化なのか退化なのか。珍奇な食材、とにかく勝負ばかりなシチュエーション、意味不明なリアクションと、王道として見事な進化をみせていた「将太の寿司」に比してもあまりにアレだ(ちなみに主人公の味吉陽太に魅力がないという問題点は大前提として省きました)。

無重力状態でこねることで肉汁がほとばしるハンバーグ」みたいなものを連発されても困るっちゃ困るんですけどね……