ひっくりかやしのおばちゃんだよ
- 作者: 西原理恵子
- 出版社/メーカー: 毎日新聞社
- 発売日: 2005/03/31
- メディア: 単行本
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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050831-00000106-yom-soci&kz=soci
西原さんの長男(8)が通う同市立小学校が、西原さんに「学校を作品の舞台にしないでほしい」と申し入れた……9月2日の同市議会でも取り上げられる予定……
問題となったのは、授業参観の場面。主人公の母親が、落ち着きのないわが子を含む児童5人を「クラスの五大バカ」と表現し、ユーモアを交えつつ、子どもの成長を見守る内容だ。この場面が紙面に載った直後の昨年11月、長男の担任の女性教諭(40)が西原さんを学校に呼び出し、「迷惑している」「学校を描かないでほしい」と注文……
西原さんは翌12月、毎日新聞社の担当者と同小学校に出向き、校長らに「保護者だからといって、編集者を通さず作者を直接呼びつけるのは非常識だ」と抗議。校長らは「学校に落ち度はない」と主張した……
……父母の一部から「学校とトラブルを起こすならPTA活動に参加しないでほしい」と告げられたのを機に、今年6、7月、弁護士を通じて市側に「作品はあくまでフィクション」「公権力による表現の自由の侵害ではないか」などの文書を送った。これに対し、市側は、「他の児童や保護者への配慮をお願いした」「作品中に『武蔵野市』の固有名詞もあり、児童の人権に教育的配慮を求めることは当然」などと、8月までに2回、文書で回答した……
西原先生を窘めた「父母の一部」に「クラスの五大バカ」の保護者が含まれているかが一番キーだと思うんですけどね。
これまでもさりげなくネタにしてきた話なので、いきなり紙面がドロドロになることはないと思いますが。とりあえず高校、税務署相手に一歩も退かぬ大立ち回りを繰り広げてきた西原先生がこんなところで背中見せるとは思えんので、「事態収拾のために毎日が作品終了を決定」なんて最悪の結末も覚悟しておこうかなと(終わったとしても別の作品で描き続けられるとは思うが)。2回目の休載騒動って原因これですかね。
西原ファンの私としても、一般の子どもたちを過去作品に登場してきた人外のケダモノたちと同じような扱いでオッケーなのかちょっと心配な部分はありますが、あんな微笑ましい描かれ方してても文句しか出てこないようでは西原先生の学校嫌いに拍車がかかりそうなものですよ。
なんとなくイヤなのは今後、西原フィルターを通した世界と別な見方で作品を観てしまうであろうこと。「鳥頭紀行くりくり編」みたいに同時掲載のゲッツ板谷氏のコラムと西原先生の漫画とがお互いのネタをつぶし合うという悲劇は避けたいのDEATH。
どこへ行っても三歩で忘れる鳥頭紀行 くりくり編 (角川文庫)
- 作者: 西原理恵子,鴨志田穣,ゲッツ板谷
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2004/07/24
- メディア: 文庫
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(板谷氏と担当はせぴょんが同部屋でセックスの危機に)
西:(板)「で できません」(は)「私は別にいいスよ 腰を低く落としてヘイバッチこいってやつですか」
板:(板)「そんなことしたら完璧にSEXしちゃうじゃねえかっ……なぁ、ハセピョン」(は)「し、しませんよっ…」(気まずい空気を消すため、自分の顔に蛸をはっつけるギャグをした板谷氏)
西:(板)「バラっち これでタコギャグ一発かせげたかな」(西)「板っち気を使ってくれてありがとう そして鬼つまんない(涙)」
板:「俺の顔にタコが吸いついたのを見てみんなが大笑い。ようやくイイ雰囲気になってきた」
かくして人の数だけ見え方も表現も違うのデススター。
- 作者: 芥川龍之介
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1997/04
- メディア: 文庫
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