もしかしたら藤子不二雄先生から連想したのかもしれない
知り合いのblog経由で発見。
http://d.hatena.ne.jp/humberthumbert/00000000
去年のものとはいえ、いつから話題になっていたのか、それとも未だに話題というほどではないのか、寡聞にして私は知らなかったのですが、とにかく見る者に強い「ダメだコリャ」感を味あわせてくれる「ドラゴンボールAF」。
要するにドラゴンボールを題材に作られたアメリカの同人誌(らしい)なわけですが、「AF」という単語に「そうか、米国でも悟空×トランクスとかのやおいが作られているのか」と皆さん思ったことでしょう。私もそうです。ジョシュア・ローレンス・バーネットもそう思ったに違いない。
しかし、この同人誌が実際に存在したのかは明らかではありません。「サイヤ人でもないクリリンが超サイヤ人になってしまったり、ヤムチャX天津飯みたいなフュージョン連発の全193話の作品」をちゃんと読みたいかどうかは別として、AFは本物が確認されないままにネット上で語られ続けています。この状況にTB先の氏は「AFとはファンが描いた1枚のイラストを見てドラゴンボール、Z、GTの正式な続編と思い込んでしまった人たちが、間違いに気付いた後も面白がって語り続けたものかもしれない」という推論を披露。レンタル中の「ロイヤルランブル」を見終えるのに忙しい私としては確認する気力がないのですが、十分ありえる話でしょう。2chでも住人たちがみんなして架空の作品をでっち上げているうちに本当に面白そうになってしまい、「ケミストリーが起きたんだよ!」(ヴィンス・ニール風)とつい言ってしまいそうな奇跡がたまに起きますしね。しかしこの現実と虚構のあまりに曖昧な境界、ホルヘ・ルイス・ボルヘスの「トレーン、ウクバール、オルビス・テルティウス」じゃあありませんか。
- 作者: J.L.ボルヘス,鼓直
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1993/11/16
- メディア: 文庫
- 購入: 32人 クリック: 158回
- この商品を含むブログ (164件) を見る