自分探しホイホイ

『意味なんて必要ないよ…「自分」があればさ』
(なんでみんなこんな名言吐きたがんのーーー!?)
 
ピューと吹く!ジャガー』「第297笛 世界を変える小さな勇気」より

自分探しが止まらない (SB新書)

自分探しが止まらない (SB新書)

というわけで読みました。本当はamazonで注文してたけどヌンチャクのライブDVDが中々出ないので書店で購入。
 
はてなの「注目の記事」で「モチベーションは楽しさ創造から」とかいうタイトルが上がる度に鼻白んできた私の為にあるかのような内容DEATHね。あれが3桁単位でブクマ集めるんだから、そりゃあ自己啓発本も売れるだろうと思うのであった。
自分探しブームの背景を読み解く本書の中で、私の印象に残ったのは居酒屋「てっぺん」や渡邉美樹社長率いる和民(彼の胡散臭さを看破した点のみブサイク林真理子を支持したい)など、現代の居酒屋と自己啓発ノリの親和性が指摘されている箇所でありましょうか。居酒屋チェーン店ブームの先鞭をつけた「呼び屋」神彰氏にしてからが事ある毎に社員に講話を垂れていたことを考えれば(伝記では肯定的にとらえられているものの、押し付けにしかみえない)、飲食店チェーンといった急成長企業にありがちなトップの唯我独尊性は、現代に於いて更に追従者を得易い形へと移行したのだと言えよう。
虚業成れり―「呼び屋」神彰の生涯

虚業成れり―「呼び屋」神彰の生涯

しかし「企業の経営者が従業員に自己啓発を強いる理由は一つだ。“ポジティブ・シンキング”を植え付け、安い給与で目一杯働かせること」(本書より)っつっても、何が気味悪いかってその経営者にしてからが自分を信じきっている事なわけで、「自分探しが止まらない」若者たちよりも、そいつらの傾倒に調子こいてる瞳孔開きっぱの人間の方が俺は嫌いだ、ということにあらためて気付いたのであった。
 
そんなこんなで自己啓発パロディがお馴染みとなった「ピューと吹く!ジャガー」より、無我野喬至先生の名曲。

マイ・チョネレーション
word & music : DJ.MUGANO
 
まったくおサムい 世の中だぜ
クソ塗れで最高の世の中だぜ
喜び 悲しみ 幸せ 不幸せ
優しさ 暴力 ビンボ 金持ち
人をチョネる前に まず自分をチョネル!!
マイ・チョネレーション…
 
目を覚ませ(wake up !)立ち上がれ(get up !)
複雑な心境 目にあまる状況
愛情 友情 ねたみ チョネみ
腹筋 背筋 借金の重み
いろいろ言ったけどもう好きなように生きなよ
自分のコトでいっぱいいっぱいだもん
マジで世界滅亡しねえかな
マイ・チョネレーション
(ラーメン食いてえ)
 
 
『世界は変わるよ…世界はオレだから』
DJ.MUGANOが贈る本物の奇跡…世界を変えるイリュージョン