もう少年ジャンプが出ているってのに週刊少年チャンピオン

 おお、山本賢治版「ブラックジャック」でよりによって無頭児の回が。

 公開が始まったばかりの「姑獲鳥の夏」とのシンクロニシティを感じてしまうわけですが、
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 上 (講談社文庫)
(上下2巻に分けて小銭を稼ぐくらいなら、映画化の勢いで他の作品の文庫化を進めてほしいな)
分冊文庫版 姑獲鳥の夏 下 (講談社文庫)
 先天性の障害とか、優生思想的論理と言えなくもないストーリーとか(しかし現実的でもある)、普通ならビビリ入りそうな題材満載のこの回をよくぞ描いたという感じ。さすが少年誌の極北。「問題になったらヤバイ(or面倒)」という意識のみで自主規制を決め込むよりは余程真摯でありましょう(結構未収録話多いですけどね)。
放送禁止歌

放送禁止歌

 自主規制の実例を教えてくれる一冊。しかし「歌」という特性、なぎら健壱のとぼけた味、本に出てくるデーブ・スペクターのうざさ、偶然「NON FIX」(CX)で観たTV版の衝撃には遠く及ばないな。