青黒い戦慄

ブラック・ダリア」を観てきました。あの重層的な原作をよくまとめたもんだほんとに。それだけでも星四つつけてしまうのだが、読んでない人はついてこれるのかこれ。

ブラック・ダリア (文春文庫)

ブラック・ダリア (文春文庫)

と、こんな心配をしてしまうくらい真相が分かる山場での駆け足っぷりはすごかったわけで。この際なので原作ファンとしての感想をテレテレと書き連ねると、バッキー・ブライカート(ジョシュ・ハートネット)とリー・ブランチャード(アーロン・エッカート)が邂逅したズート服暴動のシーンが結構しょぼかったのは残念。
Zoot Suit Riot:  The Swingin' Hits of the Cherry Poppin' Daddies

Zoot Suit Riot: The Swingin' Hits of the Cherry Poppin' Daddies

ただリーとラモーナ・リンスコット(なんで原作と名字違うんだ)のキャスティングは、あまりにイメージしてた顔そのまんまでびつくりしました。これでもしエリス・ロウだけじゃなくサッド・グリーンとかミッキー・コーエンとか四部作常連がもう少し印象強かったらファンは狂喜したね、確実に収拾つかなくなるけど。
あとやっぱりケイ・レイク(スカーレット・ヨハンソン)の「雀斑の散った胸と黒っぽい乳首」は省略されてたよ畜生。

おまけ

Miasma

Miasma

無理して出したデス声はガマガエルになってしまうという好例。そういやカーカスのジェフ・ウォーカーもこんな感じだったが。